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第190回 ROEの分子はなぜ当期純利益なのか

第190回は、少し横道に逸れますが、こども君のご希望により、ROEのことを話します。といっても、あんまり本質的な話にはならないのですが。。。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は、WACCをベースにハードル・レートを決める話をしたけど、ROEのことが聞きたいんだっけ?

 

うん。

ROAはわかるんだよね?

 

Return on Assets!

正解。じゃあ、ROEのEは何?

 

知らない。

早いな。考えたら?

 

わからない。

Equityだよ。自己資本。だから、ROEはReturn on Equityの略で「自己資本利益率」のこと。

 

へぇー。

自分から聞いたのに、反応薄いな。じゃあ、ついでだけど、負債のほうは英語で何ていう?

 

忘れた。

知ってたの? この文脈なら、Debtがいいと思う。

 

ああ、そうだ。前に聞いたことある。

読み方は、カタカナだと「デット」。

 

bは読まないのか。

そう。でも、お父さんが監査法人に勤めてたときは、負債のことを「デッド」って呼んでる人がいた。

 

わはは。大人なのに。

それと、税理士法人に勤めてたときは、それを「デブト」って呼んでる人がいた。でも、微妙に「デプト」みたいに聞こえる日もあって、そういう日は笑っちゃう。

 

変な人ばっかりじゃん。

会計士とか税理士は変な人が多いからね。

 

わはは。

話を戻すと、資産・負債・資本は、それぞれAsset・Debt・Equityだね。だから、借入金や社債のような負債で資金調達することをデット・ファイナンスって言ったり、新株発行のような自己資本で資金調達することをエクイティ・ファイナンスと言ったりする

 

ああ、日本語でも使うんだね。デブト・ファイナンス!

それはやめとこうか(笑) 話を戻すけど、ROEの計算式は「当期純利益÷自己資本」自己資本は、株主の持ち分だから、株主に帰属する利益を分子に使う。株主に帰属する利益って、何を引いた後の利益?

 

税金!

当期純利益だから、確かに税金費用は引いてあるね。でも、会社に資金を提供して、そこからリターンを得るのは…

 

ああ、負債か! 利息!

正解。支払利息は営業外費用だから、当然ながら当期純利益は利息を差し引いた後の利益だね。だから、利息という形で債権者に取り分を渡した後の利益。それが株主に帰属する。残りは株主の総取りだからね。分母子を対応させるためには、当期純利益を分子にしないといけない。

 

うーん。

わかりにくいかな? ROAの計算式の分母は総資産。だから、総資産に対応する利益ということで、「営業利益+受取利息・配当金」を使ったり、「経常利益」を使ったりする。税金は差し引かないけどね。だから、分母子は対応してる。

 

ああ、そういうことか。ROEの計算式の分母は自己資本。つまり、分母は株主の持分だから、分子も株主に帰属する利益にするってことか。

そのとおり。だから、分子には当期純利益を使う。ROAは会社全体としての投資利回りだけど、ROEはそのうち株主の持分だけに着目してる。ROEは、結構よく使われる指標だね。

 

そうなんだ。

うん。でも、分母は貸借対照表の数字、つまり、簿価だから、あんまり意味のある数字じゃないかも。株主資本コストで大事なのは、時価のほうだからね。もちろん、一定の目安にはなるけど。

 

それはちょっと変だよね。あ、そういえば、RODはないの?

Dってデットのこと? じゃあ、普通の利率じゃん。

 

あー、そうか。今のはなかったことにして。

デッド、デプトからのRODか。今日は盛りだくさんやな。じゃあ、今回はここまでにして、次回からはもうちょっと面白い話をしよう。

 

やったー!

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