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第185回 WACC(加重平均資本コスト)の計算は小学生でも理解可能

第185回は、前回の「負債コストと株主資本コストを組み合わせ」の延長線上で、加重平均資本コスト(WACC)を計算してみます。ちょっとカッコ悪い計算方法でしたが、一応こども君でも計算できました。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん(本物はこちら)。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は、負債コストと株主資本コストを組み合わせて、全体としての資本コストを計算しようとした。

 

うん。ちょっと引っ掛かったけど、貸借対照表の右側を平均するというイメージはわかった。

そうだね。じゃあ、今回は簡単な数字を使ってみよう。

 

いいよ。数字を使うと簡単になるからね。

(笑) いま、負債と株主資本が1:1の会社があったとする。で、負債コストが3%

 

金利が3%ってことだよね?

うん。「今から追加で借入れをしようと思ったら、3%の金利を要求されるだろう」ってことだね。

 

OK。じゃあ、株主資本コストはいくらにする?

9%にしようか。ちょっと高め。

 

負債コストが奇数だから、奇数にしたんでしょ?

もう答えが分かった?

 

6%! 簡単すぎる。

最初は1:1が分かりやすいかなと思ったんだよ。負債が3%の要求収益率、株主資本が9%の要求収益率なら、平均すると6%になるからね。

 

だから、この会社は資産のほうから6%の利回りを出せばいいってことか。

そのとおり。資産から6%の利益を出して、銀行とかに3%の金利を渡して、残りは株主のものってことだね。

 

負債と株主資本の比率変える?

(笑) 学校ではそういうのダメだよ。ちゃんと先生の話を聞いてからにしなよ。

 

それは分かってるよ。家だからいいでしょ。

(笑) じゃあ、負債と株主資本の比率が2:1ということにしようか。ちなみに、株主資本は時価だからね。株価×発行済み株式総数

 

うん。貸借対照表にいくらで載ってるかは関係ないってことでしょ?

そうだね。あくまでも株主の視点で利回りを考えてるから、大事なのは時価のほう。じゃあ、さっきと同じで、負債が3%の要求収益率、株主資本が9%の要求収益率として、全体としての資本コストは?

 

えーっと…

すぐに答えを出せないなら、いきなり計算を始めるのはセンスないよ。まず、さっきより全体としての資本コストは上がる?下がる?

 

下がる。負債のほうがコストが低いから。

そのとおり。じゃあ、どれだけ…

 

5%!

それが全体としての資本コストだよね。どうやって計算した?

 

3%が2コ分で9%が1コ分。だから、3コで15%。平均は5%!

ちょっとダサいね。

 

わはは。そう思いながら計算した。

普通の計算方法は、「3%×2/3+9%×1/3」。これで5%になるよね。やってることは一緒だけど、カッコよさが違う。

 

わはは。お父さんのやつのほうがいいね。

これ、「加重平均」って呼ぶよ。普通の平均は1:1のイメージだから、どっちも1/2。でも、今回は負債のほうが大きい、つまり、重いから、そっちにウェイトを付けてる。2/3だね。だから「加重」平均って呼ぶ。逆に株主資本は1/3で軽い。

 

果汁平均かと思った。

ミックスジュース? でも、負債のウェイトのほうが重いから、全体のパーセンテージは負債のほうに寄ってるよね? 最初は3%と9%の単純平均の6%だけど、ちょっと負債コスト寄りの5%になった。こうやって計算した全体の資本コストを「加重平均資本コスト」と呼ぶ。WACCとも言うけど。

 

ああ、考え方はわかりやすいね。加重平均資本コストという言い方もよくわかる。

ありがとうございます。だから、負債と株主資本が1:1なら、資産から6%の利回りを出す必要があった。でも、負債の割合を上げることで、全体の資本コストが下がったから、5%の利回りでよくなった。資金調達をうまくやれば、投資で求められる利回りが下がるかもしれないね。

 

面白い!

じゃあ、今回はここまで。

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