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第170回 負債の要求収益率(負債コスト)について話す準備をしよう

第170回は、前回に引き続き、資本コストのイメージを伝えていきます。前回は株主資本コストっぽい話の導入部分でしたが、今回はその続きから始めて、徐々に負債コストの話に移行します。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん。もう疲れている。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

前回は、会社の経営者、社長だね、その立場で考えた。経営者は、貸借対照表の右側から要求される利益を、貸借対照表の左側を使って出すって話をした。

 

うん。貸借対照表の左側の資産で利益を出して、それを貸借対照表の右側に配当する!

そう、そう。そんな感じの理解でいいよ。もうちょっと話を進めるけど、経営者というか、会社は投資をする。それがうまくいけば利益が計上される。その利益って、放っておくとどうなる?

 

溜まっていく。

どこに?

 

そりゃ会社の中だよ。

確かに(笑) じゃあ、利益は貸借対照表のどこに溜まる?

 

純資産かな。利益が計上されると、純資産が増えていく。

そうだね。純資産の中のどこかな?

 

内部留保… えーっと、利益剰余金

正解。で、その溜まった利益を株主に還元するのが…

 

配当

そうだね。じゃあ、配当すると、会社からは何が出て行く?

 

利益剰余金と… お金! キャッシュ!

元気だね。そのとおり。だから、まずは株主が「これくらい利益を出して(配当して)」と言う。株主の要求水準があるってことだね。そうすると、会社、つまり、社長は、貸借対照表の左側の資産を使って、必要な利益を出せるように努力する。そして、少なくとも求められた水準を配当する。そんなイメージだね。

 

うん、よくわかった。じゃあ、社長って大変だね。

そうだね。特に上場してるとそうだろうね。

 

利益を出さないと、株を売られちゃうしね。

じゃあ、株主以外で…

 

銀行

えーっと、どういう質問を想定した?

 

株主以外で、会社に「これくらい利益を出して」って言ってくる人は誰でしょう? 当たった?

当たった。まあ、直接言ってくるわけじゃないけどね。でも、何か疲れてきたな。

 

わはは。

銀行というか、債権者全般だね。じゃあ、銀行はどれだけ利益を出してくれたら満足?

 

貸してる分! 貸してるお金を返してもらわないといけないから。

そうだね。でも、貸してる分は、利益がゼロでも返せるよね? 例えば、会社が銀行から1億円のお金を借りる。それをそのまま投資して、利益はゼロ。利益がマイナスじゃないってことは、投資は回収しているから、1億円のお金はあるはず。だから、それで銀行にお金は返せる。

 

ああ、そういうことね。じゃあ、利息の分ってことか。

正解。さっきの例で、金利が2%だとしたら…

 

200万円! 200万円の利益!

正解。整理すると、会社が銀行から1億円のお金を借りて、金利が2%なら、元本の返済のほかに、金利を200万円払わないといけないから、その分の利益が必要だよね。だから、このケースでは、1億円を投資したら、少なくとも金利相当の2%の投資利益率は必要ってこと。

 

じゃないと、利息を払えないもんね。

うん。だから、前回の質問に戻るけど、「会社がどれだけ利益を出さないといけないか」は、株主と銀行の要求で決まる。そのあたりのミックスになるってこと。

 

ああ、株主が「これだけ必要」って言って、銀行も「これだけ必要」って言うってことか。

そのとおり。どっちも貸借対照表の右側の話だよね。銀行からの借入金は…

 

負債だよね。会社にとって。だから、負債と純資産のバランスってことか。

そのとおり。貸借対照表の右側は、負債と純資産。そのそれぞれから要求される利益水準がある。だから、会社は資産を使って、その要求される利益を出さないといけないってことだね。じゃあ、今回はここまで。

 

はーい。

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