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第169回 株主の要求収益率(株主資本コスト)について話す準備をしよう

第169回は、久々ですが、ちょっとファイナンスの話に入ります。まずは、株主資本コストのさわりの部分で、株主の要求収益率っぽい話から始めます。

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん。もう疲れている。

こども君:小学6年生。体育と休み時間を過ごすために小学校に通い、阪神タイガースをこよなく愛する普通の男の子。好奇心が強く、数字を扱うのは得意。ただ、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。スポーツ大好き、RPG大好き、三国志やキングダムも大好き。

こども君、久しぶりだね。

 

わはは。ちょっとサボってたからね。

6年生になって、心境に変化はあった?

 

別にないけど。会計のお話?

今日は会計はやめとこうか。あんまり面白くないし。ちょっと別の話をしよう。

 

面白いやつ? いいじゃん。

じゃあ、質問。会社って、どれくらい利益を出せばいい?

 

え? どれだけ? 何円かってこと?

いや。何円かは会社の規模にもよるよね。もうちょっと抽象的に答えてみて。どういうふうに考える? そもそも誰が「この利益でOK」って満足すればいい?

 

株主かなあ。

どうして?

 

何でだろ?

じゃあ、会社の経営をしてるのは誰?

 

社長。経営者っていうんだっけ?

そう、そう。株主は基本的にお金を出すだけ。社長はお金を出してないけど、会社を経営してる。前に「所有と経営の分離」って話したよね?

 

うん、覚えてる。ああ、だから、社長は、株主が満足する利益を出さないといけないのか。

そういうこと。株主はお金を出してくれてるから、経営者は、株主を満足させないといけない。だから、株主が「これくらい利益が出てればOK」と言ってくれる水準の利益を出さないといけないってこと。

 

うん、わかった!

じゃあ、会社が上場してると仮定しよう。経営者が十分な利益を出せなかったらどうなる? 株主はどうする?

 

株を売っちゃう! 「この会社、あかんなー」って思うから。

正解。そうすると、その会社の株価は下がるよね。

 

ああ、そうか。いっぱい売られると、株価は下がるのか。

そうだね。需給関係があるから、買いたい人が少なくて、売りたい人が多かったら、普通株価は下がるだろうね。人気のあるものの値段は上がっていくし、人気がないものの値段は下がっていく。それは株式についても同じだね。

 

そういうことかー。よくわかった! 利益が出ない会社の株式は人気がなくなって、株価が下がっていく。

そう、そう。株価が下がると困るよね。こども君の好きな話でいえば、買収されやすくなるし。それ以前に、単純に資金調達しにくくなるよね。株価が下がっていく株式なんか、誰も引き受けたくないし。

 

そういうことか。

話を戻すと、だから、株主が期待する利益を出さないといけないってことだね。で、ちゃんと配当するとか。そうそう、株主が期待する利益を考える前にもう1つ。貸借対照表で見たら、株主の持分ってどこにある?

 

あ、会計になった。右!

右側のどの部分?

 

純資産

正解。よく覚えてたね。だから、貸借対照表の右側、純資産の部分から、「これだけ利益を出してくれ」という要求がある。あ、純資産のことは、これから「株主資本」とか「自己資本」とか呼んだりもするけど、だいたい同じものだと思っていい。じゃあ、会社は、貸借対照表のどの部分から主に利益を出せばいい?

 

左のお金… あ、資産! 資産を使って利益を出す

正解。だから、経営者は、貸借対照表の右側から要求される利益を、貸借対照表の左側を使って出すってことだね。言い方を変えると、貸借対照表の左側、つまり、資産で利益を生み出して、それを貸借対照表の右側、つまり、純資産なんかに還元するってこと。配当なんかでね。

 

ああ、そういうことかー。今までと同じ話だけど、会計とはちょっと見方を変えるんだね。

そのとおり。じゃあ、今回はここまで。

 

はーい。

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