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第71回 債務超過の会社を清算すると誰が損をするの?

第71回は、債務超過のお話です。なぜかはわかりませんが、こども君が異様に債務超過に関心を示しているので、そのまま話を続けます。そして、話は株主有限責任の原則のほうへ…

お父さん:公認会計士。実際は、このイラストよりも、だいぶおじさん。

こども君:小学4年生。 特徴としては、好奇心が強く、語彙は多いほうで、数字を扱うのは得意。でも、ペラペラ喋って、人の話を黙って聞くのは苦手。その他は、野球のキャッチャーの配球と動物の精巧なフィギュアに興味がある普通の男の子。

前回は、株式投資の話をしていたはずなのに、最後は「債務超過」の話になってたね。

 
 

えへへ。ごめんなさい。

いや、全然それでいいんだよ。話したいことを話そう。じゃあ、前回、こども君がすごく聞きたがってたこと。「株主が債務超過の分を負担しないのなら、誰が代わりに負担するのか」という話。

 
 

そう、それがほんとに気になる。

もう一度、同じ図で見てみようか。まず、株主は、会社を清算したとしても残余財産の分配がゼロっていうのはいいよね? 純資産がマイナスだから、もう何も受け取る権利はない。

 
 
 

うん。それはいいよ。

じゃあ、この図だと誰が損する?

 
 

え? 誰が? そのまま会社が損するの?

いや、会社は過去に損失を計上してきたから、たぶん純資産が減っちゃったんだろうね。赤字だと、利益剰余金が減っていく話はしたよね? 利益剰余金は純資産の構成要素だから。

 
 

うん。それも覚えてるんだけど…

 
 
 
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これはちょっと難しいかな。ちょっと図を描き換えようか。資産を「お金」に変えて、負債を「銀行からの借入金」に変えた。これでどう?

 
 
 

あ、会社は銀行にはお金を返せないってこと?

うん。そのとおり。借入金を全額は返済できないよね。もし、純資産のマイナス分を株主が負担してくれるなら、会社は銀行にお金を返せるけどね。

 
 
 

そうか。これだったら、銀行が損するのか。

 
 
 
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正解。前回、債務と負債が似ているって話をしたけど、銀行からの借入金は会社にとって債務。で、債務の反対って何かわかる?

 
 

えー、負債の反対は資産だったから、資産に似てるものかな?

あんまり似てないかな。答えをいうと、「債権(さいけん)」だね。

 
 

社債とかの「債券」とは違うの?

うん。別物だね。

 
 

権利ってこと?

そう、そう。法律的な定義はちょっと難しいんだけど、貸付金が債権で、借入金が債務。だから、銀行は会社に対して債権を持ってる。

 
 

あ! 借入金は返す義務の「務」か。で、債権のほうは権利の「権」か。

よく思いついたね。そうやって言葉のイメージが持てると、新しい用語もどんどん覚えられるね。

 
 

えへへ。

だから、銀行は「債権者」と呼ばれる債務超過のときに、会社の損を負担するのは基本的に債権者だね。

 
 

あー、そういえば、社債のときに「社債権者」って呼んでた!

そうそう。正確に同じかはわからないけど、それも同じグループの言葉だね。

 
 

そうだね。

ちなみに、債権者の反対って何かわかる?

 
 

債務者

正解。ニュースとか聞いてたら、たまに「債務者」って言ってることあるよ。「多重債務者」とか。

 
 

どういう意味?

いろんなところから借入れしてる人。

 
 

じゃあ、そこで清算しちゃったら、いろんな債権者が困るよね?

いや、人間だから清算できない。

 
 

あ、そうか。

代わりに「自己破産」っていうのがあるけど、今はそういうことは知ってなくていいよ。もうちょっと大きくなったら、「ナニワ金融道」っていう本を貸してあげるから、また読んでみて。今回はここまでだね。

 
 

はーい。早く読んでみたいな。

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