公認会計士が監査法人を退職したシンプルな理由
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今日は週末なので、雑談です。
目次
以前に書いた記事
以前に以下の記事を書いたのですが、「知りたいことが書かれていない」というクレームを頂きました。
公認会計士が監査法人から税理士法人に転職することの3つのメリット
なぜ監査法人を退職したのか
この記事だと、なぜ監査法人を退職したのかがわからない、ということらしいです。
「税理士法人の仕事が楽しい、楽しい」って書いてあるので、行間を読んで頂ければ、わかるようにも思いますが。。。
ただ、クレームをくださった方(=クレーマー)は、そういうことを面と向かって言える相手でもないので、間接的に伝わることを期待しつつ、ここで書いて気晴らししたいと思います。
ということで、あまり書くべき内容はないのですが、今日は、私が「なぜ監査法人を退職したのか」について書きます。
直接この記事に来られた方のために、私のプロフィールはこちらです。
もともといつかは辞めるつもりだった
といっても、答えは極めてシンプルで、もともと監査法人に就職したときから、いつかは辞めるつもりでした。
今とは違って、私が監査法人に入った当時(1990年代後半)は、そういう気持ちで監査法人を選ぶ人が多かったと思います。
なので、監査法人を退職したのは、単にそれを実行に移しただけです。
「監査」が根本的に向いてなかった
じゃあ、なぜ辞める前提だったかというと、私の場合は「監査」という仕事が根本的に向いていなかったからです。また、そのことを、比較的早い段階から認識していたからです。
他人がやったことをチェックする仕事って、根本的に楽しくないです(子供みたいな言い方ですけど)。また、「保証」という仕事の性質も不向きでした。誰かが作った数字を保証するということは、自分には怖すぎました。
単純にタイミングの問題かも
ただ、意地でも監査法人を辞めるつもりだったかというと、そんなこともないです。
私にとって、仕事は手段であって目的ではないので、快適である限り、「今」辞める理由はありませんでした。実際、東京にいたときも、大阪にいたときも、チームのメンバーにはずっと恵まれていて、楽しいことも多かったので。
逆にいうと、監査法人を退職したのは、単純にタイミングの問題というか、運の問題なのかもしれないと考える部分もあります。タイミングの問題としては、海外から戻って来たときに別の部門に配属になったことがきっかけです。また、これが運の問題だと思うのは、もし海外に行く前にいた部門に戻っていれば、おそらく辞めなかったからです。
こういうのは単なる巡り合わせに過ぎず、深く考えても仕方ないのかもしれませんね。
また、私の場合は、「退職」といっても、系列の税理士法人に転籍させてもらったので、「異動」の感覚があったことも、退職の心理的ハードルが低かった要因だと思います。
振り返ってみると潮時だった
色々なことを書きましたが、誤解してほしくないのは、監査法人に就職したことは、いい意思決定だったと今でも思っています(以下の記事に書きました)。
その意味では、「なぜ監査法人を退職したのか」という問いに対する回答として、税理士法人に転籍してからの心境を振り返ってみると、「潮時だった」というのが一番正確な表現になると思います。
この件では、色々な方にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
【2021年10月追記】
監査法人からの退職や転職といったテーマは、個人的にご相談を頂くことが多いので、以下の記事にまとめてみました。
自分もずっと悩んでいたからかもしれませんが、上記の記事は、このブログで一番と言ってもいいくらい真面目に書いています。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。