1. HOME
  2. ブログ
  3. 普通の税務(色々)
  4. 税制改正
  5. 令和3年度税制改正(国際課税) 経団連の提言① 外国税額控除制度

BLOG

佐和周のブログ

税制改正

令和3年度税制改正(国際課税) 経団連の提言① 外国税額控除制度

今日は祝日なので、ちょっと目先を変えて税制改正のお話です。

経団連:令和3年度税制改正に関する提言

この時期は色々な団体から、税制改正の要望が出てきます。今だと、令和3年度(2021年度)の税制改正の要望ということになりますね。

その中で私が比較的ちゃんと読むのは経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)のものです。例年「●●年度税制改正に関する提言」というタイトルになっていて、2020年9月15日に出たものは「令和3年度税制改正に関する提言」です。

なぜ経団連の「税制改正に関する提言」をちゃんと読むか

なぜ経団連のものをちゃんと読むかというと、比較的理解しやすいからです。これは「わかりやすい」という意味ではなく、「実務でやっていて必要性を感じる改正が提言されていることが多い」という意味合いです。

なので、逆にこの提言を見て、気にしていなかったところが問題提起されていたりすると、「ああ、こういうところも気を付けないといけないな」というのがわかったりします。「改正要望」を「現行制度の問題点」として読むわけですね。

私のお仕事に関係するのは主に「国際課税」の分野なので、そこから少しだけ気になった部分をご紹介します。

今回は外国税額控除制度のお話です

今回は外国税額控除制度のお話ですが、これについて、経団連が過去から言っているのは、「控除限度超過額と控除余裕額の繰越期間(3年)が短い」ということです。

今回の提言では、以下のように「5年」という具体的な年限が記載されています。

…二重課税を排除するため、繰越限度超過額及び控除余裕枠の繰越期間を現行の3年間から5年間に延長すべきである。

(出典:一般社団法人 日本経済団体連合会 「令和3年度税制改正に関する提言」)

これは、ほんとそのとおりだと思います。3年は短すぎる。

たぶん繰越限度超過額のほうが、実際に払っているのに引けないという意味で、問題視されやすいと思いますが、プランニングしていると、枠の繰越しも「もうちょっと長ければいいのにな」といつも思います。

特に、今年度以降の申告は、課税所得が減ったり欠損になったりする企業も多いと思うので、そうなると枠(控除限度額)が十分に発生せず、必然的に控除限度超過額を繰り越さざるを得なくなります。

3年で業績が回復して、バンバン課税所得が出るようになればいいですが、そう簡単な話じゃないですよね。

ちなみに、上記提言では、控除限度超過額が発生しやすくなっている要因として、「改正CFC税制の施行による合算対象範囲の拡大に伴い、控除対象外国法人税額が増加」している点も挙げられています。この点はあんまり考えてなかったですが、そういう企業もあるんでしょうね。

外国税額控除自体の解説については、またいつか別の機会に。

今日はここまでです。

では、では。

関連記事

佐和周のブログ|記事一覧

こどもCFOブログ|LINK

スポンサーリンク