海外子会社管理本のゲラ返送

今日は雑談です。
目次
ゲラを返送しました
いまは海外子会社管理の入門っぽい本を書いています。
3月上旬にゲラが返ってきて(そのときの様子はこちら)、そのチェックが終わったので、昨日返送しました。
チェックに2週間くらいかかった計算になります。
勉強になるプロセス
原稿はプロの編集者の方が読んでくださって、修正の提案を頂けるので、これは本当に勉強になります。
ほんのちょっと変えるだけで、こんなに読みやすくなるんだなと。
まあ、実際には色々とあるわけですが。。。
実際の作業
ちなみに、私の場合、原稿はワード(Word)で書いています。
たぶんみんなそうだと思いますが、ひょっとしたら、原稿用紙にこだわっている人もいるかもしれないので。
そして、みんながどうかわからないのですが、私の場合、ゲラを見て文章を直すときも、いったんそのデータ上で直しています(表現などを統一するため)。
そうすると、データ上で直したものを、紙のゲラに書き写す必要が出てきます。
これ、私がやっている仕事の中で、というか、普段の生活を含めても、一番無駄な作業です(自分でやる場合)。
労働生産性という観点では…、やっぱりやめた。
そもそも最初の段階で、完璧な原稿を書いておけばそんな問題は生じないわけなので、完全に自分の責任ですけど。
海外子会社管理の入門です
内容は海外子会社管理の入門で、章立ては以下のような感じです。
Ⅱ. 会計に関連する業務
Ⅲ. 税務に関連する業務
Ⅳ. 財務に関連する業務
Ⅴ. 不正リスク対応に関連する業務
Ⅵ. 勘定科目ごとのチェック・ポイント
どんな感じで書いているか、ちょっとだけご紹介します。
例えば、「Ⅲ. 税務に関連する業務」には、「ケース18. 税負担率や税率差異のモニタリングを行う」という項目があります。
出だしの部分は以下のような感じです。
税務ガバナンスという観点では、事前に税務リスクを判定して、適切なタックス・プランニングを行い、グループ全体の税金支払いを適正化する形が理想です。しかしながら、グローバルでそのような事前対応を行うことは、必ずしも容易ではなく、一定の事後対応は許容せざるをえないと考えられます。その意味で、日本親会社として重要なのは、海外子会社に異変が生じた場合、できるだけ早くそれを察知することです。このような観点から、海外子会社の税負担率をモニターしておくことは重要です。つまり、海外子会社の法人所得税について、利益(税引前利益)との対応関係を把握し、継続的に税務効率をチェックすべきということです。
とりあえずゲラを返送できたので、次は再校作業待ちです。
いまは決算前でめちゃくちゃ忙しいので、その間は仕事のほうに集中しようと思います。
ということで、今日はここまでです。
では、では。
佐和 周(公認会計士・税理士)
現 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人を経て、佐和公認会計士事務所を開設。専門は海外子会社管理・財務DD・国際税務など。東京大学経済学部卒業、英国ケンブリッジ大学経営大学院(Cambridge Judge Business School) 首席修了 (MBA)。詳細なプロフィールはこちら。